怒涛のいまおかワールド!

竹原伸彦
いまおかしんじ『集まった人たち』、大根仁『恋の渦』、山本政志『水の声を聞く-プロローグ-』制作スタッフ)


僕は、第3期シネマインパクいまおかしんじ監督クラスに参加しました。
他の監督さんたちはぼんやりながらアウトラインを考えて来ているのでしょうか?
いまおかさんは全くの白紙から始まりました。
エチュードって何やるの?」
「全員でシナリオ書いてみるか」
ワークショップ前半はそのような感じで、僕らが役者さんたちと話しながら演出をつけたり、と貴重な時間を過ごしました。その間もいまおかさんは静観しつつ、ご自分の中学生の頃のエピソードを話して下さったりと、折り返した頃に上がってきたシナリオは、そんなエピソードや受講生の考えた設定の生かされたものでした。

そこからいまおかさんの演出家の顔が徐々に顔を見せ始め、現場ではバリバリの演出家いまおかしんじに。
シナリオ完成後の演技練習では全く無かった要素など、がんがん振り幅をつけながら目的地に向かって行く。
そんな印象を持ちました。そして独特のガッツポーズからの「オッケー!」。
現場はいまおか色に染まり、役者さんの芝居を見るいまおかさんの眼は狂気を宿してるかのようでした。

最終日の、全員出演の新宿西口歩道橋のシーンは撮影の山場でした。助監督の指示の元、グループに分かれ、GOサインで役者さんたちが一斉にシャウトしながら歩道橋中心部へ。
遠巻きに見守っているだけでしたが、あの瞬間は僕もアドレナリンが出ました。
その後警察が来て、そのシーンは公園で撮影しましたが、負けじと興奮のシーンになっています!
(たまたま近くにいて、僕が警察に対応しましたが、ハロウィンのパーティーだなどと口走ってしまい、しどろもどろに。きっちり免許証とバイト先の従業員証を見せました。)

なんだかんだと怒濤の様に撮影は終わりましたが、いまおかワールドの渦中にいて、本当に貴重な経験、勉強ができました。ゼロから立ち上がって、こんな映画ができる事に感動です。
皆様、そんないまおかさんの『集まった人たち』を見届けに是非劇場に来て下さい!!