シネマ★インパクト2013、いよいよ始動!!

いよいよ、4月1日からシネマ★インパクト2013が始動します。
今期もすばらしい講師の皆さんが参加されます。
本日は、自主制作映画に馴染みが薄い方のために
自主制作映画界で最も注目されている監督、平波亘監督のご紹介を
こちらでさせて頂きます。

平波亘
1978年生まれ。数々の作品が国内・外で上映される気鋭の若手監督。
映画製作のほかに百々和宏「ながいおわかれ」他3曲の連作MV(2012/日本コロムビア)、
倉内太「倉庫内作業員の恋」(2012/DECKREC)などのミュージックビデオの制作や
若手映画監督作品の上映企画「映画太郎」の主宰などで活動。
待機作としてMOOSIC LAB2013参加作品『トムソーヤーとハックルベリーフィンは死んだ』。

・主な作品

『労働者階級の悪役』(2012/HD/50min)
MOOSIC LAB 2012上映(名古屋&松本でグランプリ受賞)

『アイネクライネ・ナハトムジーク』 (2011/HD/73min)
第12回 TAMA NEW WAVEコンペティション部門入選
第1回 映画太郎で上映

『青すぎたギルティー』(2010/HD/82min)
ニッポンコネクション2011NIPPON VISION部門 招待上映
田辺弁慶映画祭2011審査員賞受賞
MOOSIC LAB 2011 招待上映(東京・名古屋・広島・京都・札幌)
第11回 TAMA NEW WAVEある視点部門 上映
日中独立映画上映会2012 上映
第0回 映画太郎 上映

『Schrzo/スケルツォ』(2009/DV/75min)
第30回ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード 入選
東日本大震災復興支援イベントLUMIERE 上映

■平波監督クラスへ、平波監督と縁りある映画関係者の方々からコメントを頂きました。

山下敦弘監督(『苦役列車』『マイ・バック・ページ』/シネマ★インパクト2012山下クラス作品助監督を平波監督が担当)
「低予算で作品を作り続けてる平波くんだからこそシネマインパクトでは大暴れして欲しい!シネマインパクト史上一番の問題作を勝手につくっちゃえば?」

森下くるみさん(文筆家・女優/平波監督作品「ながいおわかれ」ご出演)
「映画が好きで表現にも興味がある、でもプレッシャーがあるッス俺、私……という人、俳優を続けるか迷っている人、「演ずるのは楽しい」と素直に実感したい人、平波監督の現場に立ってみてはどうでしょうか。カメラの、温かな、柔らかな目線。ガチガチになった肩の力が一気にぬけます。

三宅唱監督(『Playback』/平波監督作品『労働者階級の悪役』に俳優としてご出演)
「平波監督はナチュラル・ボーン・本気な男として有名だ。
本気をキープすることに無理がないし、周りにも本気を感染させてくれる。俳優を志していざ本気になったものの空回りな毎日にちょっと疲れてきた方は、平波監督と出会い、自然体の本気を身につけてほしいと思います。」

■平波監督コメント
いま日本では、毎月、毎週、どこかしらでインディーズ映画を対象としたコンペティションの映画祭が開催されています。監督の自主製作による映画が、劇場で上映されることも増えてきています。監督志望や、俳優志望の若者が集う学校やワークショップも年々拡がりを見せ、サークル、コミュニティー、ネットワーク、様々な交流が盛んとなっています。そう、今インディーズ映画はとても活況の様相を呈しているのです。

僕自身、地方での映画祭や映画製作に携わったこともあるし、自分が製作した映画を何度か劇場で上映していただいたこともあります。映画学校で学び、その後ワークショップなどを通じて沢山の同業者や俳優と出逢いました。全てが大切で大事な一歩一歩の積み重ねだと思っています。

だからこそ言いたいのは、インディーズ映画はいま決して活況を呈しているわけではなく、みんな死に物狂いのギリギリのラインで、自分たちのやるべきことをやっているだけだということです。

東京で話題になったインディーズ映画も、地方の映画館や映画祭に人は集まらない。学校やワークショップの増加は飽和状態を生み、意義も意識も拡散されたまま放置され、いつしかワークショップというものに対して後ろめたさすら感じる風潮も生まれてしまった。

自分のことを言えば、この1年で5〜6本の作品を創る機会に恵まれたけど、必ずしも自分の精神、肉体は勿論、経済的にも全く負担のない作り方は不可能なものばかりでした。
そんな状況でも、自分が映画を撮り続けられたのは、現状に対する反骨精神以上に、出逢ったスタッフやキャスト、サポートしてくれる人達の映画への熱い思いを知ってしまったからというのが、一番の理由であります。どの作品も、自分が撮るべきものとして、一心不乱に制作してきました。

だからこそ今回、自分の身分をわきまえつつも、シネマ★インパクトの講師を引き受けたのは、ワークショップだけにとどまらない、自分にも俳優にも意義のある映画創りへ繋げられる最高の機会だと思えたからです。

芝居することへの飢え、映画を創ることの飢え、そして生きることへの飢え、さながら映像における表現者にとっては地獄とも言い換えられる現在の映画界で、自分も含めた餓鬼達と、問題提起を超えた、まさに暴動レベルの映画制作を実現できることに今とても興奮しています。今回の期間中に作品の制作は困難なので、後日、自主的なリハーサルなどを経て、最短で夏には作品制作を行う予定です。

言いたい奴等には言わせておけばいい。もうとっくに誰もが我慢の限界を過ぎているはずです。共に現状を壊し、新しい映画を創りましょう。宜しくお願いします。
平波亘

■カリキュラム

4/8(月)自己紹介、エチュード、台本配布(事前配布の可能性もあり)
4/9(火)台本
4/10(水)台本
4/11(木)台本
4/12(金)オーディション撮影

【日時・場所】

4/8(月) 18:30〜21:30  新宿文化センター4F 第2会議室
4/9(火) 18:30〜21:30  戸塚地域センター B1F 集会室1
4/10(水) 18:30〜21:30  新宿文化センター4F 第2会議室
4/11(木) 18:30〜21:30  新宿文化センター4F 第2会議室
4/12(金) 18:30〜21:30  新宿文化センター4F 第2会議室

平波監督は、2012年シネマインパクトで山下監督クラスの助監督を務め
山下クラスに参加した受講生の佐々木裕文(山下クラス制作コース受講)を
最新作の助監督に抜擢するなど、「出会い」を非常に大切にする監督です。

ぜひ平波監督と出会い、映画に出演する楽しさを発見してみて下さい。